ほめられると、おとなだって

9月30日、東京でブックトークの勉強会がありました。2009年に、公益財団法人東京子ども図書館の「ブックトーク講座」を受講したメンバーが年に3回集まって、勉強を続けているのです。修了時の半数位になりましたが、私より一回り以上も若い学校司書さんが多いので、刺激を受けられるし、楽しいしで、せっせと通っています。30日は、私は発表当番でした。実は、8月に東京子ども図書館で大人の方大勢を前に、「夢をさがしあてた詩人 アンデルセン」のブックトークをして、緊張のあまり足は震え、原稿は見えず、しどろもどろのブックトークになってしまい、すっかり落ち込んでいたのです。

でも今日は、聞き手も仲間だけですし、3年生の子どもたちに本を紹介するつもりで、「なかま」というテーマで、4冊の本を紹介しました。導入は、この絵本
ぼくのいぬがまいごです
エズラ・ジャック・キーツ、 パット・シェール作、エズラ・ジャック・キーツ、パット・シェール絵、さくま ゆみこ訳、徳間書店 刊

続いて、「ちびドラゴンのおくりもの」イリーナ・コルシュノフ作、酒寄進一訳、伊東寛絵、国土社と 「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」斉藤惇夫作、藪内正幸画、岩波書店の、物語2冊を紹介。
締めくくりは
みんなおなじ でも みんなちがう
奥井 一満 文 、 得能 通弘 写真 / 他、福音館書店刊のかがくのともでした。みんなに「楽しかったよ、2冊の絵本が特に良かった」と言われ、すっかり元気になり、子どもたちのためにブックトークをますます頑張ろうと思いました。70ン歳になっても、ほめられるとやる気が出るのですから、子どもたちもうんと誉めてやらなくっちゃ。
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9月の本の会

9月25日(月)Pm1:00~4:30、恒例の本の会がありました。参加人数は、子どもに本を手渡す活動をしている4人。2人がお家の都合で欠席でした。7月に続き『物語の森へ』のリストから、自分が選んだお勧めの本を読んできて紹介し合いました。
物語の森へ

 幼児~初級向けの本の中から、HBさんがイリーナ・コルシュノフの『ちびドラゴンのおくりもの』国土社を紹介。太っていて、勉強も体操も得意でないハンノーは、クラスメートのルートビヒに「デブソーセージ」とからかわれ、学校が大嫌いになっていました。そんなある日、身体も翼も小さいので空を飛べず、火もはけなくて、馬鹿にされるのが嫌でドラゴンの国から逃げてきたちびドラゴンと出会い、家に連れて帰ります。ハンノー以外には見えないちびドラゴンは、ハンノーのランドセルに入って学校へも通い、ハンノーのすることを何でも一緒にやりました。そして、2人はお互いに目には見えないステキ贈りものをしあうことになったのです。
 大人は、あまり手を出さないけれども、子どもの共感を呼び、勧めやすい作品です。

 中級から上級向けの作品から、FOさんが『ウイロビー・チェースのおおかみ』ジョーン・エイキン作、冨山房を紹介。19世紀半ばのイギリスが舞台。ウイロビー卿の留守中に、一人娘ポニーの世話をし、家事を取り仕切るために遠縁の婦人がやってきます。この婦人は実は、ウイロビー卿の財産乗っ取りを、仲間とともに企てていたのです。物語は、ドーバー海峡に海底トンネルが開通し、寒さに追われた大陸の狼の群れが渡ってきたという架空の設定の元、続編から主人公となるサイモンやポニー、いとこのシルビアが、悪人と立ち向かい、冒険がくりひろげられます。田島以外読んでいる人がいなかったので、早速借りられました。
FOさんは続編の『バターシー城の悪者たち』も読んだそうです。

 上級から中高生向けでは2冊紹介されました。
 昔話「クルミわりのケイト」を下敷きにした創作『魔女とふたりのケイト』キャサリン・ブリッグス作、岩波書店をJMさんが紹介。スコットランドの領主の娘キャサリンと、継母の娘ケイトは仲がよい。ところがケイトの母は魔女で、継娘キャサリンを憎み・・・。
 イギリス民俗学と妖精学の大家である著者が、巧みに物語る長編ファンタジーです。
  『鳴りひびく鐘の時代に』マリア・グリーペ作、冨山房はTTが紹介。修道院や教会の鐘が朝な夕なに鳴りひびく中世が舞台。王となるために育てられ13歳で王位を継いだ16歳の少年王アルビドは王の役目になじめず、書物の中に自分の居場所を求めていた。一方、父を知らず母に死なれ、森に捨てられていた赤ん坊のヘルゲは、母の弟である首切り役人を父としてのびのびと育てられていた。しかし17歳になったヘルゲは、星占いによりアルビド王のむち打たれ役として城に召された。アルビド王は、ヘルゲとの運命的な出会いによって、自分らしく生きたいと行動を始めた・・・。スゥエーデンの作品です。

 神話・古典文学の中から、JMさんは、『ホメーロスのイーリアス物語』と『ホメーロスのオデュッセイア物語』バーバラ・レオニ・ピカード作、岩波書店の2冊を紹介しました。ギリシア最古の長編叙事詩を英国の作家が少年少女向けに、散文の形で再話したもの。トロイア戦争末期、盟友の戦死を機に、英雄アキレウスは復讐の戦いへと向かう。アキレウスの怒りを中心に数々の英雄像が描かれたイーリアス物語。トロイア戦争後、故郷に向かったイタケー島の王オデュッセウスの波乱に満ちた航海と、王はすでに死んだものとして王妃に言い寄っていた無礼な求婚者たちへの復讐を描いたオデュッセイア物語。JMさんの熱を込めた紹介に、聞き手たちも引き込まれました。

紹介された本は、全て谷中子ども文庫で借りられます。

2学期が始まりました

9月2日(土)  今日は第1土曜日なので文庫は午前10時~12時までです。まだ、お掃除を始めたばかりの9時30分。「おはようございます」と、常連のTK君。いつもは平日にくるので、時間を間違えたそうです。1人ではつまらないとNKさんを誘いに行って、間もなく、NI、CIの姉妹もやってきました。「久しぶりにお話会をしようよ」とTK君の発案で、「図書館でした夕涼みお話会みたいに、怖いお話会がいい」とせがまれました。

そこで、乗せられやすい私は、雨戸を閉め切り、ろうそくを1本立てて、「さあ、始めるよ」というと、「前にしてくれた、お話をしてろうそくを消したら、化け物が出るのがいい」とTK君。新潟に住んでいた時に覚えた「百ばなし」です。話は短いのですが、ろうそくが吹き消されるたびに女の子たちは、身体を寄せ合ってしっかりくっつきます。「百こめのお話がすんで百本目のろうそくを、フッ」というと、控えていたTN君がろうそくを吹き消し、部屋は真っ暗に。そのとたん「キャーッ!!」という悲鳴が響き渡りました。このお話では、子どもたちが百本目のろうそくを吹き消した時には、化け物ではなく桶いっぱいのぼた餅が落ちてくるのです。その真似をした若衆たちが最後のろうそくを吹き消すと、本物の化け物が出てくるのですが、そのときにもまたまた「キャーッ!!」

もう一つ、もう一つとせがまれて、飛び入りのTK君の「おどろき、もものき」という創作、私の「もうれんやっさー」と「ちいちゃいちいちゃい」の4つのお話を楽しみました。そして、そのたびに「キャーッ!!」という悲鳴が、家中に響き渡りました。

文庫が終わってから、2階にいた長男の話では、2匹の飼い猫のうち弟のクウが、早々と2階に避難していたのですが、悲鳴のたびに、押し入れの奥へ奥へともぐり込んでいったとか。おかげで、この日は、電話の音にも、人声にも怯えて押し入れに逃げ込んだそうです。ネコたちにとっては受難の日でした。

さて、今日は、半年ぶりに牛久市からMKさんが来てくれたり、みんなが帰ってからSKさんが来てくれて、生き返った文庫でした。
「ぼくは、生きた心地もしなかったよ(クウ)」

嬉しいことが・・・

おさるのジョージ展
8/16(水)おさるのジョージ展に行ってきました。ジョージファンの多い文庫の子たちに、原画の魅力や、絵本作りの裏話などを伝えられたらいいなと考えていきました。週の半ばというのに、大変な人出でした。絵本の完成までには、こんなに多くの作業をこなし、工程を踏むのだということに驚きました。今までに何度か原画展をみましたが、多くは、版下原画が展示されていました。それもまた、ステキなのですが、今回のように、絵本作りの苦労が手に取るように解る展示は初めてで、とても勉強になりました。良い絵本の値が張るのも納得です。まだ、間に合います。大人にも興味深い絵本展なので、ぜひ足をお運び下さい。

8/17(木)は文庫の日です。午後3時からの開庫めざして、朝から掃除に励んでいたところ、嬉しいお客さんが来てくれました。この春から、東北大学で勉強している文庫OBのTA君です。ひとり暮らしをしているとは聞いていましたが、昨日、偶然T君のお父さんに出会って、夏休みで帰ってくるとお聞きし、「顔を見せて」と話していたところ、早速、元気な姿を見せに来てくれました。身長は175㎝位でしょうか、大きく、凛々しくなっていてびっくりしました。3歳頃から文庫に来ていますが、何ごとにも慎重なのが心に残っています。仲良しのTW君と同じ本を追い駆けっこして読んでいました。どちらかというと、リーダーはTW君。その後を追いかけて、小学校の卒業までに、『ハリー・ポッター』『獣の奏者』『精霊の守人』など、シリーズ全巻を読破しました。ゆっくりでも、目標に向かって着々歩を進める子として記憶していましたが、希望の学科を学んでいる姿に、さすがTA君と納得しました。

今日の文庫は、午後は都合が悪いからと常連のRI君が10時から訪れ、「R君が大好きなジョージの原画展を観てきたよ」と、お土産話で盛り上がりました。午後の正規の時間帯にも、会員さんが来てくれたので、一日、忙しい文庫でした。


暑い暑い夏休み

8月10日(図)午後4時30分、図書館から帰宅すると公園に3人の中学生がいました。
「ああ、帰ってきた。今日は文庫の日ではないけれど本を探してもらえますか?」中2のR君です。
友達と一緒に自由研究で、風船を使った実験をするので、本を探してもらおうと待っていたのです。
文庫には、生憎「くうきであそぼう」しかなかったので、とりあえずそれを貸してあげて、図書館の蔵書検索でみつけた
「ゴム風船の実験」と「理科手品」を団体貸出で借りる手続きをしました。
前に、団体室から借りた食虫植物の本をまた見てみたいと言うことなので、土曜日に探しに行って、「むしをたべるくさ」を借りてきました。予約している本がふじしろ図書館に届いたら、貸し出してあげるつもりです。
昨年、しゃぼん玉の実験で本を探してあげて、良い研究ができたとのことで、信頼して探しに来てくれたのですが、嬉しいこと。暑さも吹っ飛んでしまいました。

くうきであそぼう
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