嬉しいことが・・・

おさるのジョージ展
8/16(水)おさるのジョージ展に行ってきました。ジョージファンの多い文庫の子たちに、原画の魅力や、絵本作りの裏話などを伝えられたらいいなと考えていきました。週の半ばというのに、大変な人出でした。絵本の完成までには、こんなに多くの作業をこなし、工程を踏むのだということに驚きました。今までに何度か原画展をみましたが、多くは、版下原画が展示されていました。それもまた、ステキなのですが、今回のように、絵本作りの苦労が手に取るように解る展示は初めてで、とても勉強になりました。良い絵本の値が張るのも納得です。まだ、間に合います。大人にも興味深い絵本展なので、ぜひ足をお運び下さい。

8/17(木)は文庫の日です。午後3時からの開庫めざして、朝から掃除に励んでいたところ、嬉しいお客さんが来てくれました。この春から、東北大学で勉強している文庫OBのTA君です。ひとり暮らしをしているとは聞いていましたが、昨日、偶然T君のお父さんに出会って、夏休みで帰ってくるとお聞きし、「顔を見せて」と話していたところ、早速、元気な姿を見せに来てくれました。身長は175㎝位でしょうか、大きく、凛々しくなっていてびっくりしました。3歳頃から文庫に来ていますが、何ごとにも慎重なのが心に残っています。仲良しのTW君と同じ本を追い駆けっこして読んでいました。どちらかというと、リーダーはTW君。その後を追いかけて、小学校の卒業までに、『ハリー・ポッター』『獣の奏者』『精霊の守人』など、シリーズ全巻を読破しました。ゆっくりでも、目標に向かって着々歩を進める子として記憶していましたが、希望の学科を学んでいる姿に、さすがTA君と納得しました。

今日の文庫は、午後は都合が悪いからと常連のRI君が10時から訪れ、「R君が大好きなジョージの原画展を観てきたよ」と、お土産話で盛り上がりました。午後の正規の時間帯にも、会員さんが来てくれたので、一日、忙しい文庫でした。


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暑い暑い夏休み

8月10日(図)午後4時30分、図書館から帰宅すると公園に3人の中学生がいました。
「ああ、帰ってきた。今日は文庫の日ではないけれど本を探してもらえますか?」中2のR君です。
友達と一緒に自由研究で、風船を使った実験をするので、本を探してもらおうと待っていたのです。
文庫には、生憎「くうきであそぼう」しかなかったので、とりあえずそれを貸してあげて、図書館の蔵書検索でみつけた
「ゴム風船の実験」と「理科手品」を団体貸出で借りる手続きをしました。
前に、団体室から借りた食虫植物の本をまた見てみたいと言うことなので、土曜日に探しに行って、「むしをたべるくさ」を借りてきました。予約している本がふじしろ図書館に届いたら、貸し出してあげるつもりです。
昨年、しゃぼん玉の実験で本を探してあげて、良い研究ができたとのことで、信頼して探しに来てくれたのですが、嬉しいこと。暑さも吹っ飛んでしまいました。

くうきであそぼう
ゴム風船の実験
理科手品

7月の本の会

谷中子ども文庫7月の本の会は24日(月)でした。参加者は子どもたちに本を手渡す活動をしている5人。これからしばらくは、東京子ども図書館から出版された「物語の森へ」のリストの中から、選んだ本を紹介し合います。
物語の森へ
まず幼児と低学年向けの読み物『ともだちができちゃった』アシャロン・セラ文、大日本図書刊をMさんとOさんが紹介しました。
ともだちができちゃった
住み慣れた家から新しい家に引っ越すことになり、友だちと別れるのかいやだった男の子ペニー。新居に着いたとたんに、愛犬レックスが居なくなってしまいます。探していると、近所の子どもたちが次々現れて、一緒に探してくれることに・・・。
びりっかすのこねこ
『びりっかすの子ねこ』ディヤング作、偕成社刊は、Oさんが紹介。犬やの納屋で生まれた7匹目の子ねこは、小さくて育ちが悪く、ある日、親兄弟に置いてきぼりにされてしまいます。目の見えない老犬の檻に迷い込んで優しくしてもらいますが、外へ出て迷子になってしまいます。近所の家を次々回って冒険をして、最後にたどり着いたのは・・・。2・3年生のひとり読みにお勧め。

ふたごのルビーとガーネット
 中級から上級向けの『ふたごのルビーとガーネット』ウイルソン作、偕成社刊はBさんが紹介。ルビーは活発で女優志望、ガーネットは温和しくて本が好き、一卵性双生児で見た目はそっくりなのに、性格は正反対という10歳の女の子達が、交互に綴るひみつの交換ノート。父の再婚、ドラマのオーディション、受験などを通して、いつも一緒だった2人がそれぞれの道を歩き始めます。

index3
 中学生以上向けの神話『北欧神話』Pコラム作、岩波少年文庫は、JMさんとTさんが紹介。原題に近い『オージンの子ら』から1996年に改題されました。第1部=アースガルドの神々、第2部=さすらいの旅人オージン、第3部=魔女の心臓と神々のたそがれ。の3部からなり、全部で25話が収録されています。エッダを元に劇作家で詩人の著者が子ども向けにドラマチックに再話しているので、飽きずに、心躍らせながら読み通すことができます。よく知られたオージンやトール神はもちろん、悪神として様々な話に登場するローキが魅力的。ギリシャ神話とはひと味違う、荒々しさがあります。試練を生き抜く物語として、思春期の子どもたちにこそ読んでほしいと、JMさんは力説していました。

こんな機会がないと読まなかった本にも出会えたということで、参加者達は次の図書選びにも、意欲を燃やしています。「子どもたちに”読書の楽しみ”を伝えるボランティアは、自分がまず良書を楽しめなくては」ね。次は9月25日(月)の予定です。

文庫では、こんなことも・・・

 ある日文庫に1冊の絵本が届きました。長い間絶版だった『ヨッケリなしをとっといで』フェリクス・ホフマン絵、おか しのぶ訳、小さな絵本美術館刊、2017年5月初版です。この絵本は、2000年に小さな絵本美術館が架空社から出したのですが、長く手に入れられませんでした。文庫の本の会で『絵本の庭で』のリストの絵本を読んでみようという勉強をした時、図書館の書庫から借り出して読んで、幼い子たちに紹介したいと思っていた絵本でしたので、びっくりするやら、感激するやら、ひとりで興奮していました。   ヨッケリなしをとっといで
 贈り主は、私が隔月で出している「たんぽぽ通信」会員のAさんです。この通信には文庫の活動を軸にして「子どもの本の情報や、子どもに本を手渡している人たちへの提言」などを気ままに書いています。そのほかに、会員さんの問い合わせにも分かる限り調べてお答えしています。Aさんは以前に、絶版になっている子どもの本の入手方法についてお尋ねになり、全国の古書店の検索サイトや復刊ドットコムのことをお教えしました。それが役に立ったとのお礼を添えて、復刊されたばかりの『ヨッケリなしをとっといで』を送って下さったのです。これも文庫の仕事のひとつと続けてきたので、それはそれは嬉しかった。

 もう一つ嬉しかったこと。今、取手市の図書館では図書館電算システム更新・機器入れ換えのため、6月14日から30日まで全館お休みしています。そんな中で、会員のSちゃんのお母さんからせっぱ詰まったお電話がありました。「学校の宿題で、お勧めの1冊を紹介するという課題が出ていたの。Sは前から『ぼくのつくった魔法のくすり』を紹介するんだと張り切っていたんだけれど、借りに行く暇がなかったの。そしたら明日提出と言って原稿用紙を持ってきたんだけれど、図書館がお休みでしょう?文庫にあるかしら?」という内容です。文庫には、ロアルド・ダールファンがとぎれることなくいるので、ダールの本は充実しています。もちろん捜している本もありました。指定の本もちゃんと本棚に残っていました。開館日ではなかったけれども、貸出しました。きっとすてきなお勧め文が書けたことでしょう。
ぼくのつくった魔法のくすり『ぼくのつくった魔法のくすり』はロアルド・ダール作、クェンティン・ブレイク絵、宮下 嶺夫訳、評論社刊。写真は現在購入できる本です。



6月の本の会

 6月19日の本の会は、絵本について勉強しました。大人が絵本について勉強?と思うでしょう。実は、子どもたちに読み聞かせをしていても気づかないで素通りしていたり、見落としていたりすることがあるのです。そこで、今回は、余り知られていない、作者が2人いるベーメルマンスの「マドレーヌ」シリーズについて、次のことを調べました。
 ①2人いる原作者の関係や、イラストや文章にどう違いが出ているのかを、実際に絵本を見、読み聞かせをしてたしかめました。
 ②翻訳者は3人いることから、子どもたちが読んでもらった時どう感じるかを、実際に読み聞かせをして比べました。
 ③日本の子どもが読むのは、翻訳絵本であることから、図書館に所蔵していた原著も借りだして、訳文と比べてみました。

 日本では、「マドレーヌ」シリーズはルドウイッヒ・ベーメルマンス作の『げんきなマドレーヌ』『マドレーヌといぬ』『マドレーヌといたずらっこ』『マドレーヌとジプシー』の5冊が瀬田貞二訳で、福音館書店から、『マドレーヌのクリスマス』が俵万智訳で佑学社から、江國香織訳でBL出版から、『ロンドンのマドレーヌ』は2001年に江國香織訳でBL出版から出ています。
 ルドウィッヒの死後、孫のジョン・ベーメルマンス マルシアーノに引き継がれた「マドレーヌ」のシリーズがあり、以下の6点が江國香織訳でBL出版から出ています。
『アメリカのマドレーヌ』2004年、これは、ルドウィッヒの原画をジョンが構成したもの。『マドレーヌのメルシーブック―いつもおぎょうぎよくいるために』2005年、『マドレーヌとどうぶつたち』2006年、『マドレーヌとローマのネコたち』2009年、『マドレーヌ、ホワイトハウスにいく』2011年、『マドレーヌとパリのふるいやしき 』2014年。
 ①については、イラストは似せているが、ルドウィッヒの伸びやかで動きのある線がないし、ユーモアもなく、全体に柔らかい印象という感想が多く出ていました。文章に付いては全体に長文、しかも物語に山がない、いつも何かが起こり、それに元気よくマドレーヌが立ち向かうのが魅力なのに、それが全然無いと不評でした。
 ②翻訳文については、『げんきなマドレーヌ』と『マドレーヌといたずらっこ』の原著があったので、読み比べ、瀬田貞二訳の生きの良さ、リズム感、豊かな日本語表現に感嘆しました。俵万智さんは幼い頃に瀬田貞二訳の絵本をくり返し楽しんだことや、歌人であることから、やはり無駄のないリズミカルな訳文になっていると感じました。江國香織訳は、全体に長い感じがして、耳で聞くとだらだらした感じがするとも・・・。

 参考図書として『ベーメルマンス マドレーヌの作者の絵と生涯』ジョン・ベーメルマンス マルシアーノ著、福本友美子訳、2011年、BL出版を読んだ人からは、とても参考になると、お勧めの感想が出ていました。
 今回、図書館でレファレンスを受けた人から「この作品が最新作だから」とジョンの作品を薦められたとか、マドレーヌで検索した一覧を渡されたとの声もあり、その一覧の中には、全く別のマドレーヌが出てくる絵本も入っていました。寺村輝夫の「わかったさんのマドレーヌ」も入っていて、「文庫だったら、こんな対応はしない」と谷中文庫の運営人は憤慨していました。

 7月からは『物語の森』東京子ども図書館刊、のリストの中から、手分けして本を読み紹介していく予定です。参加を希望される方は、0297-83-6372(田島)まで、ご連絡下さい。
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Author:谷中子ども文庫
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